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製造業の事故の型別労働災害発生状況によると 死亡災害は機械などによる 「はさまれ・巻き込まれ」が最も多く、「墜落・転落」「崩壊・倒壊」と続きます。
死傷災害では「はさまれ・巻き込まれ」、「転倒」「動作の反動・無理な動作」の順です。
死亡災害・死傷災害とも１位は 「はさまれ・巻き込まれ」災害で、「はさまれ・巻き込まれ」災害の割合は 死亡者数では全体の約33％、 死傷者数も18％を占めています。

職場や作業には特有の危険があります。
その危険から身を守り、安全に作業するために作業手 順が決められています。作業手順書には機械の不具合解消など、 通常と異なる作業をするときは機械を止めるとされていました。
ところが作業員は、このくらい簡単だ、大丈夫だろうと機械を止めずに異物除去を行おうと不用意に手を伸ばし、動いているローラーに腕が巻き込まれたのです。

作業に適さない危険な服装をすることの禁止です。ボール盤など刃物が回転する工作機械作業は手袋が巻き込まれる危険があります。
そのため軍手など手袋をはめて作業することは禁止されています。
はさまれ・巻き込まれ災害を防ぐポイントは定められた正しい服装を着用することです。

はさまれ・巻き込まれ災害を防ぐポイントは機械作業を始める前には安全装置の稼働を確認すること。
点検中であることを示す札をつけるなど、操作禁止であることを示す何らかのしくみを工夫することも必要になります。

はさまれ・巻き込まれ災害は、未熟練の若い作業員や外国人作業員の被災が増えている傾向にあります。
被災した作業員に共通する要因として、経験年数が少なく作業に慣れていない、危険への認識が低いことがあげられます。

はさまれ・巻き込まれ災害は決められたルールを守らない作業員の不安全行動によって起こっています。
どのようなときに事故が起きる可能性が高くなるのか正しい知識を身につけて、作業員の不安全行動によって起こる災害を防ぐことが大切です。