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我が社の安全

平成12年4月6日

旭電化工業株式会社
環境・安全対策本部
環境保安・品質保証部
環境保安G

課長 安田光雄

 

 当社は本社を東京日本橋に置き、福島県、茨城県、千葉県、静岡県、三重県、兵庫県に 各々工場があり、関東地区の三カ所に研究所が配置されています。
  当部署はこの九事業所の労働安全衛生及び環境保全を統括し推進しており、推進組織と しては本社部門に後藤常務取締役を本部長とする環境・安全対策本部を設置し、各事業所 と共に連続的かつ継続的に実施する安全衛生管理の仕組みを確立し、活動しています。
   12年度の重点方策としては
    1) 労働安全衛生リスクアセスメントの導入と実施
    2)既存設備の安全工学手法(HAZOP、What−if等)による事故防止
    3)産業廃棄物の発生量の削減とリサイクル化の推進
    4)有害化学物質の実態把握(PRTR)と削減強化
等であります。

  次に安全衛生活動に対する年間のPDCAサイクルの概要を紹介します。
1)Plan
 年度末に本年度の安全成績及び社会の情勢を踏まえて、次年度の本部指針を各事業所 に提示し各事業所が環境・保安・安全・衛生方針と活動計画を施策し実行しています。
  安全・衛生及び保安の確保、環境の維持・改善は企業活動の基盤であり、社会に対す る責務であることを基本方針とし、各事業所に周知徹底しています。
2)Do
  プラントの事故防止は既存及び新規設備で安全工学手法のHAZOP、FMEA、F TA等の実施により設備重大事故の防止及びヒューマンエラー防止対策を行なっています。
  安全衛生協力会とは隔たりなく、事業所一体となった安全衛生活動を展開しておりま す。
3)Check
 期前半は九事業所の安全点検を各部署及び研究室毎に対し、事前に提示した400項 目によるチェックリストを元に実施し、安全衛生活動の底上げを行なっています。期後半は全事業所を対象に安全監査と環境監査を実施し、活動のパフォーマンス監査 と現場監査を行ない、多い場合は30項目の是正勧告をして、是正計画書の提出を義務 にしています。
4)Action
  安全衛生活動の手法としては、リスクアセスメントの導入がありますが、三重工場は BSー8800の認証に取り組み、予備審査まで完了しました。他工場は12年度にこ の「次世代型」の労働安全衛生リスクアセスメントの導入と実施を行ない、潜在危険要 因の掘り起こしと対策の実施を展開するため、本部より教育と演習を実施しました。

 以上のような安全活動の結果、安全成績は近年効果が現れ、安全衛生協力会も含めて、休業度数率は0〜0.25まで低下しました。                               

(10―14)以上

※1)HAZOP − Hazard and Operability Study
化学産業によって開発された、化学プラントの潜在的な危険性を明らかにする手法。
プロセス/プラント安全、環境ハザードおよび運転効率(生産性、品質、運転コスト)
または安全性に影響する可能性のある、プロセス上の問題の同定及び評価に広く
使われている。

※2)PRTR − Pollutant Release and Transfer Register
環境汚染物質排出・移動登録。
工場・事業場が化学物質の環境への排出量や廃棄物としての移動量を把握し、
その結果を行政に報告し、行政がそれを何らかの形で公表する。
※ 環境庁関連ホームページ
http://www.eic.or.jp/eamet/

※3)FMEA   − Fiilure Mode and Effects Analysis
航空宇宙産業から転用された技術。
分析者が種々の設備の故障モードを考慮し、システムやプラントにおけるこれらの
故障の影響度を評価する。

※4)FTA − Fault Tree Analysis
故障の木解析。
一つのタイプの事故または主たるシステム故障に注目し、そのシステム故障
(起因事象)に帰着する種々の一次的、二次的原因(例えば装置故障、外的要素、
ヒューマンエラー)を可視化する方法。

 

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